【ご報告】報恩講が勤まりました。
12月4日、5日の両日、報恩講が勤まりました。
ご縁のある七ヶ寺のご寺院さまにご出勤を賜り、厳かにお勤めが勤まったあと、愛媛県越智郡・太平寺のご住職である深水健司先生よりご法話を頂戴しました。
最初のお座では、阿弥陀さまは私たちに対して決して背中を向けることなく、常にご一緒してくださっている。そのことが、どれほどありがたいことかをお話しくださいました。
深水先生がそのことを身をもって実感されたのは、16年前にお勤めになったお父さまのご葬儀のときだったそうです。
お父さまは酒とタバコを好まれ、病院を受診された際、末期の食道がんで余命半年と診断されました。
息子である深水先生は、病院のある大阪と愛媛を頻繁に往復しながら、その一日一日を大切に過ごされましたが、半年を待たず、四か月後にご往生されます。
お父さまは「葬儀は小さくてよい」と話されていたそうです。しかし深水先生は、「父もまた、多くの人とのご縁の中で生きてきたはずだ。ご縁のあった方々とともに葬儀を勤めたい」と考え、分かる範囲でお声がけをし、多くの方々にお参りいただき、丁寧に葬儀を勤められました。
お勤めが終わり、棺に花を手向け、花いっぱいの中で出棺。
火葬場へ向かうと、棺は台車に乗せられて炉へと運ばれました。参列者は皆、涙を流しておられました。
重たい扉が閉まり、ボタンが押され、炉に火が入ります。係の方から収骨の時間などの簡単な案内が終わると、集まった親族は炉に背中を向け、待合室へと歩き出しました。
そのとき深水先生は、はっとされたといいます。
「実の息子である私が、父に背中を向けている。私たちの世界では、どれほど愛情が深く、絆が強くても、背中を向けなければならない時が必ず来るのだ」と。
同時に心に湧いてきたのは、決して背中を向けず、どこまでもご一緒くださる阿弥陀さまのありがたさでした。
「父は、この炉の中にひとりぼっちで行ったのではない。阿弥陀さまがご一緒くださっているのだ」と、深く感じられたそうです。
そして、その阿弥陀さまは、私のところにも「南無阿弥陀仏」とご一緒してくださっている。とお話を結ばれました。
深水先生には、2日間で4席のご法話をいただきまして、あたたかい雰囲気の中で報恩講をお勤めすることができました。

お勤めの様子

ご法話のようす