【ご報告】令和7年度「お寺に泊まろう!サマーキャンプ」を開催しました

8月23日から24日に、小学生を対象にした「お寺に泊まろう!願生寺サマーキャンプ」を開催しました。当日は、小学生31名、スタッフとして中高生9名、大人9名の総勢49名が参加し、本堂は賑やかな声に包まれました。
キャンプに向けて4月行ったスタッフの打ち合わせでは、恒例となったカレー作り、ドラム缶風呂、プール遊び、そうめん流しに加えて、夜のイベントで「マジックショー」と「小学生向けリトミック」、2日目にはプール遊びに夏祭りをイメージした「ミニ縁日」を行うことを決めました。
当日、天気は晴れ。31人の元気な子どもたちを迎え、日程は滞りなく進みました。夜20時に始まったマジックショー。派手な音楽に合わせてプロのマジシャンが登場すると子どもたちも大盛り上がり。すぐ目の前で、机を浮かせたり、ものやカードを消して思いもしないところから出現させたりと、惜しげもなくマジックを披露するたびに、子どもたちは「おー」「おー」と驚きの声をあげて目を輝かせていました。マジックショーが終わった後は、保育士の先生とピアノ演奏者のお二人がリトミックをしてくださいました。このお二人の子どもたちを惹きつけて引っ張っていく力が光っていました。子どもたちも安心して飛んだり跳ねたり寝転んだりできたのでしょう、たくさんの笑顔が見ることができました。2日目のプールの時間には、かき氷・ヨーヨー釣り・コイン落としなどのゲームを設置したミニ縁日が登場しました。プール遊びに疲れたり飽きた子どもたちが、ミニ縁日に流れてきて、思い思いにゲームを楽しみ、かき氷を食べ、またプールに戻っていく姿ありました。マジックショー、リトミック、ミニ縁日と今回の新しい企画はすべて大成功のようでした。
1泊2日のキャンプの中で、お寺ならではといえる時間は、お経を読む時間です。参加してくれた子どもたちに、受付で聖典とお念珠をプレゼント。オリーエンテーションで読経の際のお作法を説明します。そして、開会式ではいきなり30分のお勤めがあるものですから、子どもたち大変です。慣れない正座に苦しみ、姿勢がグニャグニャになりながらも必死にお経を読んでくれます。お勤めが終わって「足をくずしてもいいですよ」と言うと、安堵の声をあげます。そんなものだから、当然、お経を読む時間は人気がありません。お勤めの時間が近づくと「やりたくない」とか「短いお経がいい」とかそんな声が聞こえてきますが、始まってしまえば、グニャグニャ姿勢を崩しながら一生懸命お経を読んでくれて、微笑ましく思います。
2日間のキャンプは大きな怪我や事故はなく無事に終えることができました。しかし、個人的な反省点はいっぱいです。今年は特に元気な子たちが多かったこともあり、キャンプを振り返ると「土足で出たらダメ。走ったらダメ。静かにしないとダメ。寝ないとダメ。暴れたらダメ」と終始ダメダメしか言ってなかったなと反省してみたり、皆が寝静まった頃、こそこそお喋りしている女の子たちに混じって遊んでいると名前当てゲームなるものが始まりました。子どもたちが「私の名前わかる?」と私に聞いてくるのです。年に1回のキャンプで31人の子どもたちの名前を覚えることはとても難しく、なんとも酷なゲームなのですが、言い訳はできません。私は数人の名前を答えることができませんでした。そしたらその子たちがなんとも悲しい顔をするのです。私はこんなに謝ったのは久しぶりというほど平謝りしました。そして来年は全員の名前を覚えようと心に決めたのでした。
2日間にわたり、子どもたちをはじめ、スタッフたちからたくさんの大切なことを教えてもらったように思います。高校のサッカー部の恩師から聞かされてきた「我以外皆師」との言葉を改めて味わうことができました。
子どもたちにとっても、このキャンプが夏のよい思い出、よい経験になってくれたのであれば嬉しいです。




